380円の「プレミアム牛めし」への移行が話題になっている、牛丼チェーン・松屋だが、みなさんはこの夏の肝心なメニューの存在を忘れているのではないか。この夏、松屋でまっさきに食べるべきメニューそれは「山形だし牛めし」。なんと、だし牛も「プレミア」パワーアップを遂げていたのだ!
だし牛は、今年の4月から発売されており、限定メニューにとしては異例のロングランとなっている。山形の郷土料理である「だし」、きゅうり、しそ、ねぎ、昆布などを細かく刻み、うま味調味料と醤油などであえたものが、牛丼のうえにかかっているものだ。
緑のネローンとした部分の見た目がエグいという意見など、ネットでは否定的な意見も多いようで、グーグルで検索すると「だし牛めし まずい」というサジェストワードが出てくるほど…。だが、ちょっとまって欲しい、実際に食べてみるとそんな意見はくつがえる。
だしのネロネロ野菜と、牛丼の具材とのなじみ感はあまりなく、逆に言えば、まったく真逆のベクトルが同時に食べられる。口の中に同時に2つのうま味が立つのだ。ハーモニーなんてクソくらえな、美味さがある、まかふしぎな魅力を持っている。
「ついにプレミア肉がこれに加わり、だしとはさらにマッチしなくなった。逆にいえば、さらに魅力が引き立ちましたね。90円あげで批判の多いプレミア化ですが、これはあり!」(牛丼マニアS氏)
という、牛丼ファンからの熱いメッセージも。しかも、夏にピッタリの食べ物なのだ。
「きゅうり、なすなどの身体を冷やす働きのある食べ物が入っており、おまけに塩分もたっぷり入っているので、夏の汗をかいた日などにはいいでしょうね。きゅうりがメインなので野菜としての栄養価は期待しづらいところですが(笑)」(グルメライター)
ちなみにプレミアム山形だし牛めしは並盛りで540円という、セレブ価格ではあるが、この美味しさなら納得だ!
文/原田大