人気ラーメン店閉店で6時間待ちのパニック!号泣、暴徒化するファンも

※今月で閉店する人気店、べんてん。
多くの人に愛されるラーメン店にも、いつかは悲しい別れの日がやってくる。今月6月28日の土曜日をもって、東京・高田馬場にある人気ラーメン店「べんてん」が閉店。連日大勢のファンが行列し、入店までには5〜6時間かかる状況だ。

通常の3倍近いボリュームがある麺、魚介系と動物系を混ぜた濃厚なスープの、ラーメンやつけ麺が名物の人気店。閉店が決まってからというもの毎日行列、ここ一週間は朝9時台に並ばないと入れないと言われている。

「べんてんの魅力は味だけじゃない。柔道くん、ネギ太、ネギヲ、A倉というアダ名で呼ばれる名物店員が多数いて、多くのラーメンファンから愛されてきた。また店主と柔道くんがケンカ別れして別に店を出したりと、スープのようにドロドロとしたサーガ(物語)が、ラーメンの味わいを深めていた」(ラーメンに詳しいグルメライター)

これまでにも腕のいいスタッフが数人いたが、店主との関係悪化により、べんてんからは非公認な形で独立しているようだ。そのために閉店してしまえば、正統に味を受けつぐ店はない。惜しまれるのも当然だろう。

そもそもなぜ閉店になってしまうのかも気になるところだ。

「店舗の入っている建物を建て替えるためだと言われています。しかし他で開業するという話もないし、ご店主の体調もかんばしくないと言われてきた。しばらく休んで、どこかでなんとか再開して欲しいものですが」(同前)

またここ1週間以内に並んで食べたという人の話を聞いてみると

「僕のとなりのおじさんが、涙と鼻水で顔をくしゃくしゃにして食べていました。僕も思わずもらい泣きしそうになりましたよ。もしかしたら、スープが熱かったからかも知れませんが(笑)。他にも人数オーバーで行列に並べなかった人が『ふざけんなよ、今日しかこれなかったのに』なんて悔しそうに悪態をついて、ガードレールを蹴っていました」(べんてんファン)

泣く人が出るほどに愛された店「べんてん」、明後日の最終日はさらに早い時間から人が集まると思われる。

文/関本尚子

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