現在関東を中心に38店舗が存在しているラーメン二郎、山のように野菜が盛られたシルエット、こってりしたスープ、豚と呼ばれる肉塊…インターネット上でも話題になるラーメン店だ。ここ数年、ほとんどの二郎では行列がたえず、超人気店として君臨してきたが、思わぬ異変があるという。
「大ブレイクしているにもかかわらず、ここ2年ほどで休業や閉店する店が出てきているんです。高田馬場店が閉店、荻窪店がほぼ休業状態だったりと」(二郎に詳しいライター)
「くずしブタ」と呼ばれるほろほろの煮豚が有名だった高田馬場店は、人気が高かったが店主の体調がかんばしくなく閉店に至ったと言われている。また、馬場店と同じ時期に三田本店で修行していた荻窪店の店主にも、健康不安説がささやかれている。
他にも、鶴見店が数年前より休業、立川店にも閉店の噂が浮上しているというし、また亀戸店の店主が“店主交代”を行い、新代田店も交代のうえリニューアルするなど、二郎内では大きな変化が起きている。
「二郎は人気店ですが、原則として店主が厨房に立つことが鉄の掟。事務所にふんぞり返っているわけにはいかない。それであれだけの数の客をさばくんですから、肉体的な負担はかなりのもの。ここ数年のブームで負担はさらに増えたと思われます。そんなことから、休業などが増えているのでは」(同前)
厨房に店主が立たないために破門された店もあるという二郎。それだけ客に対して、責任をもってラーメンを提供しているわけだ。
「ジロリアンたちに美味しいラーメンを提供するため、みんな肉体と人生をかけている、本当の男ですよね。だから、二郎に行くお客さんたちは店主たちのその血と汗の結晶である一杯に感謝する必要があるでしょう」(ラーメン二郎ファン)
筆者もファンの一人として、これからも二郎に感謝と声援を送りたい。
文/原田大二郎