かつて大阪人といえば、道路信号の「青は渡れ」「黄色は急いで渡れ」「赤は注意して渡れ」で、それほど信号無視が多かったと言われていた。だが、今の大阪の人たちは、実はあんまり信号無視をしなくなっているというのだ。
「特に若い人は信号を守っているように見える。大阪でもガラが悪いような地域の、中年からお年寄りにはいまだ信号の“赤を注意して”渡っている人が多いように感じます(笑)」(大阪在住のライター)
それを裏付ける数字も存在する。大阪府交通安全活動推進センターの発表によれば、大阪府の平成24年の交通事故件数は、交通事故統計史上過去最小となり、事故件数及び負傷者数は8年連続の減少となっているのだ。交通事故件数は48212件で前年比マイナス2.9%、死者数182人で前年比−7.6%という具合だ。
とはいえ、全国の交通事故死者数も12年連続で減少しているので、交通マナーに関しては大阪に限らずという側面もあるのかも知れない。
「はじめ大阪に来た頃は、信号は無視するものだと思ってそうしていたら、周囲がほとんど無視しないので、逆に恥をかいたことがあります。とはいえ自転車のぶっ飛ばし方なんかは、東京なんかより断然荒いんですがね〜。」(前出ライター)
大阪もステレオタイプなイメージから次第に変化しているということか。なんにせよ悲しい事故が亡くなったのは良いことだ。
参照/大阪府交通安全活動推進センター
文/原田大