安価に泊まれる青春の宿、ユースホステル。若いころに貧乏旅行で使用したことがある人も多いのではないだろうか、だが、日本におけるユースの宿泊施設及び会員数の減少が止まらずにいる。
2000年には332施設、2010年12月31日現在249施設まで減っており、2013年には240施設と若干下げ止まっている。会員数は1970年代には最高で63万人を超え世界第1位となったが、2013年では約4万人と10分の1以下だ。
ユースホステルの衰退には、経営者が高齢化して跡継ぎがいないことや、漫画喫茶や激安ホテルの影響もあると見られている。一般的に素泊まりで約3000円〜約4000円、会員でない場合はこれに300〜700円ほどが追加される。
ユースは男女別とはいえ、他人と同室のドミトリースタイルなので、ならば狭くとも個室が確保される漫画喫茶などに人が流れてもおかしくはない。またカプセルホテルなら同じぐらいの値段、激安ホテルチェーンも朝食付きで5000円以下もザラだ。
他人と同部屋で泊まることからうまれる出会いや縁に、価値を見出す人が減っているとも言われている。ある時代の人にとっては青春の象徴とも言えるユースホステルの減退、あなたはどう思うだろうか?
ちなみにユースホステルの公式サイト、見ているだけでも旅行気分でけっこう楽しそうですよ。
文/編集部