タレント本なのだが文芸ファンやサブカルファンの間で売れているというのが、俳優でありサーファーの眞木蔵人(真木蔵人)氏のエッセイ『アイ アム ベックス=スプレッド ザ ラブ』だ。北野武監督や小説家の高橋源一郎氏も絶賛した単行本が、売れに売れているという。
「原発推進派の人も、反対派の人も、どうぞ相手を差別してください、だけどそいつも同じ人間だよ」「子どもたちが今の芸能人みたいになっていいのか。人を笑わせるためだけに生きればいいのか、メッセージするものなんて何もない人生にしちゃっていいのか」「アンパンマンは、最後には自分の身を削って、敵にもアンパン食わしてる。そこにはいいコール&レスポンスがあるということだ」などなど、壮絶な言葉が並んでいるから、売れているのもわかるというもの。
また芸能界でもファンが多く、人気番組「テラスハウス」に出演していたサーファーの湯川正人も、尊敬する人として氏の名前をあげており、そもそもテラスハウス出演のきっかけも眞木氏がオーディションを紹介してくれたことがきっかけだったと語っている。
とはいえ芸能界に対しては一歩引いているスタンスをとる眞木氏だけに、なかなかメディアで見る機会もないのが実際で「隠れた賢者」とゲームキャラクターのように言われることもしばしば(芸能人なのに…!)。なので見たいが見られないというレア度も高い。
そんな眞木蔵人氏が5月8日、東京高田馬場にある芳林堂書店でドークショー&サイン会を開催するとして話題になっている。表にあまり顔を出さないだけに、すでに予約の問い合わせが殺到しているという声も。芸能人でありながら、芸能界を正面から批判するような辛辣なメッセージを語ってきた同氏が、どんなトークを繰り広げるのか注目が集まっている。
眞木蔵人トークショー&サイン会
高田馬場 芳林堂にて5月8日(木)19時〜
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文/頓田栄