我々頭髪の薄い男子にとって、切実な問題なのだがハゲたらどうするかという問題だ。筆者も結構きているのだが、選択肢としてはボウズにする、カツラにする、そして…バーコードヘアにすることだ。
側頭部に生えた髪の毛をのばし、もう片側にレイアウトすることにより、ハゲ部分を隠すのがバーコードヘア。これまで「一生懸命すぎて笑える」といった不名誉な言葉でかざられてきたこの髪型、実は特許までとられていた歴史あるものなのだ!
1977年ごろの米国フロリダ州オーランドで、ドナルド・J・スミス氏はハゲで悩んでいた父親のフランク・J・スミスを心配し、日本でいうところのバーコードヘアである、「combover」を提案した。父親も思いの外気に入り、気をよくした二人は「米国特許#4022227」も取得しているのだ。
そして「人々を笑わせ考えさせてくれる」ことをコンセプトにした裏ノーベル賞とも言うべき、イグノーベル賞を2004年に受賞しているのだ。たしかに米国でも物笑いの種になっているところもあるのだが、そこには美しき父子の愛情ストーリーがあったことを忘れてはいけないのだ!
文/編集部