荒木飛呂彦先生の人気コミック『ジョジョの奇妙な冒険』にはさまざまなスタンドが登場するが、その中の一な壁画があることをご存知だろうか? たしかに第三部あたりのスタンドにはエジプトの壁画やパピルスをインスパイアしたものがあるが、ご紹介したいのはなんと杜王町編である『Part4 ダイヤモンドは砕けない』に登場する“あのスタンド”にちょい似なのだっ。
アルゼンチンのサンタクルス州にあるラス・マノス洞窟。この洞窟の語源は「手の洞窟」だ。なんと洞窟内には無数の手、手、手、手、手、手、手、手…の壁画があるのだ。先住民族によって9000年程前に描かれたもので、骨性のパイプで鉱物性の塗料をふきつけて描かれたものだと言われている。
そう『ジョジョ』第四部に登場する噴上裕也のスタンド「ハイウェイスター」が攻撃するときのような感じなのだ。なに、ハイウェイスターは足型だって…? たしかに足と手の差はあるが、仗助が廃材などで攻撃を防いでいるあの時にそっくりじゃないですか…?
このハイウェイスターを彷彿とさせる手の壁画は、ほとんどが13歳ぐらいの少年のものだと言われており、成人通過儀礼と関係していたのではないかと見られている。ちなみに1999年にユネスコの世界遺産に登録されているぞ!
文/原田大