「貧乏するとバカになる」という調査結果がある一方、こんな調査もある。「年収750万ドル以上になると、そこから幸福度は上がらない」というものだ。
2010年に米国プリンストン大学のダニエル・カーネマン教授とアンガス・デートン教授らが、米科学アカデミーに発表している。2008年から09年にかけてアメリカ人45万人超に対して、調査会社を通して電話調査を行い、そのデータから年収と幸福度の相関関係について分析したものだ。
「前日に笑ったか?」といった「感情的幸福」の数値は、年収7万5000ドル(7500万円)あたりから、もう上昇しなくなるというのだ。
とはいえ年収があがればあがるほど、物質的(?)な「生活評価」の数値は上昇。ざっくり言えば、こんな車を持っている、こんなとこにバカンスに行けた、こんなハクい愛人を持っているといった満足はあがる。
このデータはあくまでアメリカのものであり、日本にこの数値を適用できるかはわからない。だが我々に示唆的なものはあるだろう。とはいえこんな話を聞くと、年収750万無いかぎりまだ最上級の幸せは得られないのか…という気持ちにもなってしまうが。
文/編集部
参照/TIME