若い女の子たちがどんな恋愛をしているのか調査していると、意外なところにモテるジャンルがあることに気づく。筆者が中でも凄いと思ったのは女オタク、いわゆる腐女子と呼ばれるような女の子たちだ。20代で男性とのそれの経験が30人〜80人という子にも10人ほど、これまでに会っている。
もっとも体験人数が多く100人抜きを目指しているというTさん(23歳、大学院生)は、のび太のママに似ている地味な顔立ちでも、モテモテだ。
「自分でブスなのは一番よくわかってますよ(笑)。でも私はTwitterなんかでしょっちゅう“ビ◯チ”アピールしてるんですが、それだけで物凄くモテますね。『昨日は寂しかったから寝る前に一人で…』とか『誰かに鎮めて欲しい』なんて書いておくと、男友達が大体ガッついてくるんですよ。同人のサークルの男も、ゼミの男も全員制覇しましたから、ちやほやされてますね。あいつら事実上私の奴隷です(苦笑)」
顔立ちからしても、かなり傲岸不遜な印象をTさんには受ける。しかし、彼女にはまだまだ武器があるというのだ。
「あとはメンヘルアピールすることですかね。病んでる風なことをTwitterに書いたり、男とあってる時も突然泣きだしたり、リスカの後見せたりすると、なんか男は惹かれるみたいなんですよね。俺が守ってやらなきゃみたいなことを思うんでしょうね、男ってバカですよね」
彼女から聞いた“必勝法”を他の奔放な腐女子たちに聞いてみたところ、「わかる(笑)」「私は意図的じゃないけど一緒」「間違いない」とみなさん同意。またTさんほどではないが、Hさん(21 声優専門学校生)もかなり凄い。顔はねずみ男風なのだが、男性とは50人オーバー。Tさんもそうなのだが、Hさんはとにかく“見える”服を着ていることが多い。だが彼女のその不釣合いなファッションも武器の一つなのだという。
「私かなりダサいんですけど、とりあえずムダに胸の開いた服とか、アンダーがすけるようなTシャツとか、超ミニスカとか着るようにしてます。私の顔とも全然合ってない(苦笑)。女友達からはイヤな目でみられますが、けっこうイケメンとかでも落とせますね。興味なさそうなふりしてても、足をしょっちゅう組み替えてるだけで、押し倒そうとしてきたり」
とのこと。実際HさんはSNSで知り合った大手ITサービス会社の役員に貢がせており(彼氏は別にいる)、月25万円のマンションに住んでいる。いわゆるキャバ嬢たちとはビジュアルも、話術も全く違う。自分の好きなアニメや、男性声優の悪口を“ケッケッケッ”という怪音と言うぐらいで、とてもモテそうもない、…だがモテてしまうのだ。さきほどのTさんも、家賃を払う男、AMAZONの支払い専用の男、身体専用の男などワケているという。
彼女たちに学んだとことは、奔放アピール、メンヘルアピール、あと薄着しろということだ。
我々一般女子としても学ぶところが多い、のか?
文/田中結子