イギリスの大手冷凍食品メーカーの商品にカタツムリが混入していたことが話題になっていると、DailyMailが報じている。
英ディールに住むJessicaさんは、イギリスの大手冷凍食品メーカー「アイスランド」の冷凍ブロッコリーを購入。調理するため解凍していたところ、2歳になる彼女の娘が「カタツムリ、カタツムリ」と叫んだのだという。見ると、そこには冷凍、解凍を経てドロドロに型崩れしたカタツムリがいた。
彼女が苦情を入れると、同社は謝罪し20ポンドの商品券を渡してきた。しかし、対応に当たったスタッフがこの混入をあまり問題視していない様子であったことにウンザリ。彼女はもう「アイスランド」の商品は買わないつもりだ。
こんなトラウマ必至のトラブルなのに悪びれた様子もなければJessicaさんが怒るのも無理はない。呆れた話だが、一方で食材としてのカタツムリが、イギリスでじわじわと人気を上げているのだという。
「実はイギリスでは近年エスカルゴの人気が増していて、カタツムリの消費量が拡大しているんです。これに併せて、カタツムリの養殖に勤しむ農家も増えている。成虫もいい値段で売れますが、もっとすごいのは卵。白いキャビアなんて呼ばれてものすごい高値で取引されている。そんな「人気食材」ですから、メーカーの担当者は、「大当たり!」ぐらいに思っていたんじゃないでしょうか」(トラベルライター)
もっとも、管理されて育てられたものと「天然モノ」とでは品質や衛生の観点からもだいぶ違うと思われる。カタツムリは本来、人間に重篤な症状をもたらす寄生虫の宿主としても知られているからだ。
「確かにそうなんですが、混入すると苦情が寄せられるようなモノが、超高級食材として高値で取引されているというのは滑稽な話ですよね。私も冷凍野菜に混じってたら同じように苦情入れてると思いますけど」(トラベルライター)
普通なら苦情が入るようなものを衛生的な食材として育てるには、それだけお金がかかるということなのかもしれない。
参照元:MailOnline
※写真はWikipediaより
(文/行方アキヒデ)