今年8月、北海道大学の研究チームが世界で初めて、「カプシエイト」という唐辛子成分にダイエット効果を解明した。この成分を摂取することにより、基礎代謝が高まり、運動や食事制限をしなくても痩せる体質に作り変える働きがあるという。
この研究結果は韓国でも報道され、唐辛子を使った韓国料理の美容効果を世界に大々的にPRしていくべきだという世論になっているという。
「ここ最近、韓国料理は世界的にも不人気な状態となっていました。韓国バッシング報道とあいまって、料理も見た目がきれいではないと言われてしまっていたんです。経済危機もあり、特に日本からの旅行者も減っていましたからね」(経済誌記者)
たしかにインターネット上でも糞壺につけるという伝統酒「トンスル」がネタにされまくるなど、国内でも韓国料理バッシングの機運が高まっているだけに、この研究結果に韓国観光業界などが喜んでいるという。
とはいえ、唐辛子を日常的に食べる機会が少ない日本人としては、この研究がすぐに役立つところは少ない。「カプシエイト」を抽出して作ったサプリメントなどが待たれるところだ。
そしてソウルの観光業界では、「太った日本人を痩せさせるのが我々の使命だ」をスローガンに、プロジェクトチームも発足するという。ダイエット効果は気になるところだが、太っているというのは余計なお世話と言いたいところだ。
(文/元部太郎)