今年はロイヤルベビーも生まれて祝賀ムード一色のイギリス。このタイミングだし、旅行に行きたいという人も多いのではないだろうか? しかしここで伝えておかねばならない事実がある。イギリスでは俺たちは牛肉以下の存在なのだ。
ビフテキで一番うまい部位といえば「サーロイン」だが、この「サー」は国王から与えられる称号。ロインは「腰」という意味だ。なんでも、かつてイギリス国王が初めてこの「サーロイン」に該当する肉を食べた時、あまりの美味さに「汝にサーの位を与える」と言ったことからこの名前になったと言われる。つまり、何の称号も持たない我々よりも「偉い」ということになる。
ちなみに、ビル・ゲイツやスティーブン・スピルバーグ、日本人ならファッションデザイナーの三宅一生などはサーの称号を授けられている。彼らぐらいになると、牛肉の美味い部分と同じくらいの身分というわけだ。俺たちはそれ以下なので、イギリスに出向いた際は、その差をわきまえて行動すべきかもしれない。
(文/行方アキヒデ)