飲み会に、合コンに、家族との夕食にも……今晩早速使える、知っているようで意外と知らない食のウンチクを紹介!
卵、それは神様からの贈り物。レトルトカレーやインスタントラーメンに落とせば、それだけで料理のグレードがアップするため、美食家ならぬB食家の我々にとっても魔法の食材だろう。その卵には殻の白いものと赤いものがあるが、両者の違いを知っているだろうか?
赤い方がなんとなく良さそうだけど……
まず白い卵だが、これは主として、白色レグホン等の羽の白い鶏が産んだもの。明治時代に日本に入ってきた品種だが、少ないエサでたくさんの卵を産むため、現在は日本の産卵鶏の8割近くを占めるほどまでに普及している。
一方赤い卵は、日本の在来種など、羽の色が黒っぽい種が産んだものだ。赤い卵は白い卵よりも栄養価が高いというイメージを持っている方も多いと思われるが、これは誤解だ。単に親鶏の品種が違うだけで、栄養価はほとんど変わらないのだという。また、赤い卵のほうが高い値段で売られていることが多いが、それは白を産む品種に比べて赤を産む品種はエサをよく食べる割に産む卵の数が少ないから。
黄身の色の違いも品質とは無関係
ところで、黄身の色が濃いオレンジ色だと、栄養が豊富だと思っている人も多いのではないだろうか?答えはノー。黄身の色は、食べるエサの違いでコントロールできるのだそうだ。親鶏のエサに米を与えれば薄い黄色に、トウモロコシなら濃い黄色に、オレンジ色にしたいなら、赤いパプリカをエサに入れるのだという。もちろん、食べさせるエサによって卵の含む栄養成分をある程度コントロールさせることはできる。そうして特定の成分を増やす機能性の卵も売られているが、色と直接の関係があるわけではないようだ。
と、ここまで卵の色にまつわる様々な違いを紹介してきたが、赤い卵を殊更にありがたがる人に「それは誤解だよ」などと真正面から否定してかかるのは険悪なムードになるのでオススメできない。人間関係も卵同様、乱暴に扱えばヒビが入ってしまうので気をつけよう。
文/編集部