マンスリーアーカイブ 11月, 2021
コロナ時代のあたらしいお葬式「リビング葬」 心ゆくまで故人を送れる新形式
わたしたちのライフスタイル全てが変わったこの数年のコロナ禍。その中でも飲食店の会食禁止、リモート会議など人と人のつながりは一変しました。それはお世話になった方との最後の挨拶を交わす機会であるお葬式も同じ。メモリアルアートの大野屋が提案する「リビング葬」はwithコロナの時代に合わせた形で、心ゆくまで故人を送る事が出来るお葬式です。
リビング葬とは、コロナ禍以前の2005年から大野屋が提唱してきた新しいお葬式の形。近年の葬儀は、お通夜・告別式と2日に分けて友人・近所の方・仕事関係など多くの方と共に故人を偲ぶこれまでの「一般葬」から、遺族と近しい方のみを招く「家族葬」、お通夜と告別式を1日で済ませる「一日葬」といった小規模なものが主流になりつつあります。
大野屋の調査によると、一般葬と家族葬の割合は2010年が一般葬64%・家族葬36%だったのが、2020年には一般葬21.3%・家族葬78.7%と逆転。それに加えてコロナ禍の影響で「密」を避ける少人数の葬儀がより必要とされてきています。
今回お邪魔したのはリビング葬の舞台となる専用式場・フューネラルリビング小平。式場はJR小平駅から徒歩3分という近さ。一般葬が執り行われる「おおのやホール小平」に併設された同式場は、あたたかい雰囲気の入り口から階段を上がり、扉を開くとこれまでの斎場のイメージとはまったく違った高級マンション風、さらにいえばホテルのスイートルームのような式場に驚かされます。
故人を安置する祭壇が据えられるのがリビング。普通の亡くなった方を見送る場というと、一目会って挨拶するための列を伸ばしやすい作りだったりしますが、リビング葬専用のここは故人と親しい方々が長く過ごすための場所。普通は横に置かれる棺は縦に置かれているのは、左右どちらからでもその顔を眺めやすくするため。また故人の好みやイメージに合わせた花など心安らいで旅路に出るための空間演出に加え、心地よい座り心地のソファも配置されていて、最後に見送る瞬間までゆっくりと共に過ごせるような気遣いがうかがえます。
そのリビングから直結して、広くスペースがとられているのがダイニング。親族や親しいご友人などと食事やお茶を飲みながら思い出を語らうスペースです。食事メニューも本格的な懐石料理を中心に、故人が好きだったものや思い出の食事など、家族の皆様のリクエストに対応しています。またキッチンやワインセラーなども完備されており、故人を懐かしみながら夜更けまでお茶やお酒片手に満足いくまで語らえる場でもあります。また広々としたテラスに出れば外の空気を吸えたりと、肩の力を抜く気分転換の場にもなり、故人をすぐ傍に感じながら過ごすことができます。
また家族のみなさんが身体を休める和室に、トイレはもちろんお風呂まで完備。荷物や衣装を預かる部屋は、ウォークインクローゼットのような広々としたスペースで、ゆったりと着替えも出来る場所になっています。また布団やパジャマなども借りることが出来るため、故人と過ごす最後の一日はまるで皆でホテルに泊まったかのような思い出になるはず。
こうしたリビング葬専用の式場ならではの設備に加え、故人やご家族の希望を葬祭ディレクターと専任コンシェルジュがうかがい、ご家族にとって最上のお葬式を叶えます。また、葬儀の間は家族に代わりスタッフが弔問客をもてなしたりと、残された皆様が故人との最後の時間をより大切に使っていただけるような体制を作ります。
また、このフューネラルリビング小平の利用は1日1組限定。親しい人たちだけで落ち着いて故人を送りたいという近年のニーズに加え、不特定多数の接触を減らしたいコロナ禍の状況にも合ったシステムとなっています。
そして地方から来れない方や「参列は出来ないが故人の顔をひと目見たい」という方に向けた「オンライン参列」にも対応。「このコロナ禍の中では葬儀に出れないのは仕方がない。そんな中でも故人の顔を見れてよかった」と評判だそう。それ以外にも「家族と故人で一泊をホテル気分でゆっくりと過ごせた」「急な料理の数の変更など、事細かに対応してもらえた」など、大事な方が亡くなって心も身体もすり減らした中でこのリビング葬で送れたことに満足したという感想を多くいただいているそうです。
大家族から核家族へ、宗教儀礼や慣習にとらわれない式へ、といった価値観の変化。それに加えてコロナ禍の影響で急速に変わりつつあるお葬式。それでも変わらないのは、大切な人の死を悼み、送る気持ち。身近な人たちに負担をかけずに思い出に残る式で故人を偲ぶリビング葬、これからの時代と私たちに寄り添ったお葬式の形です。
鳥取県の新しい米「星空舞」はライス界のニュースター 美しい輝き、跳ね返る食感、冷めてもみずみずしい…フォーリンデブはっしーも絶賛
10月9日、六本木ヒルズの「けやき坂コンプレックス」屋上庭園で稲刈りイベントが行われた。これは同施設のコミュニティ活動の一環で、テーマは「稲作文化の継承」。通常、非公開エリアとなっているこの場所には、自然あふれる庭園と水田があり、田植え、稲刈り、もちつきなど、稲作文化体験が、六本木ヒルズ近隣住民などをまねいて行われてきた。
そんな今年の同イベントには多くのメディアが集まり、ここで育てられた鳥取県産の米「星空舞」に注目が集まった。
夜空のような輝きの「星空舞」
同庭園では、域文化と食文化を発信のため、これまで多くの自治体と組んで全国各地の米が育てられてきた。そして今年植え付けられたのが、鳥取県で2018年に誕生したばかりの「星空舞」。
この美しい名前は、鳥取県の夜空に由来するもの。同県は19ある市町村のすべてから天の川が見え、環境省が実施した「全国星空継続観察」において何度も1位に輝いている。近年では「星取県(ほしとりけん)」を名乗っているほど。「星空舞」はそんな鳥取の星空のような輝きをもち、澄みきった空気と豊かな自然から生まれた米だ。
六本木ヒルズ屋上に田園風景
そんな米が六本木ヒルズで育てられたというから驚きだ。非公開エリアとなるこの屋上への直通エレベーターに乗り、階段を上がっていくと、そこには東京が一望できる美しい庭園が広がる。人工的に作られたものではあるが、自然を生かした作りとなっており、池にメダカやカエルがいたことには驚いた。
また田んぼ一面には、「星空舞」と古代米が頭を垂れて実っており、集まったメディア陣から歓声があがったほど。今回は稲刈り、収穫した稲穂を束ねる「稲束作り」、干して乾燥させる「はざ掛け」を実演。六本木ヒルズの屋上に、日本の田園風景が広がった。
鳥取和牛も美味しい
稲刈り後には、「星空米」を鳥取県産の和牛とともに楽しむ試食会も開催された。
この米にはいくつもの特徴があり、「炊いたご飯のツヤや光沢が特に優れ、美味しさの指標である『味度値』も非常に高い」「食べたときの感触は粒がしっかりとして、適度な粘りのあるはね返るような食感」「ご飯が水を抱き込む量が多いため、冷めた後も瑞々しさが続き、食感が変わらず美味しい」(※ https://www.zennoh.or.jp/tt/rice/page04.html )といった、米として非常にすぐれたものばかり。
その特徴は食べてみるとその通り。粒立ちがしっかりとしていて、米が一緒に食べる食材に負けず、それ自体が立った印象を与えてくれる。鳥取和牛は全国和牛能力共進会(2017年)にて「肉質日本一」になっているが、そんな肉の旨さを引き立てつつ、米そのものの美味しさも感じさせてくれる、これまでにない美味しさだ。
「星空舞」は18年に誕生したばかりだが、その開発に30年の歳月を費やしている。鳥取県農業試験場が夏の猛暑にも負けない品種を目指し、コシヒカリの子孫である「ゆめそらら」を交配。コシヒカリの美味しさを持ち、同時に倒れにくく高温に強い品種とするために、気の遠くなるような時間がかかっている。
そんな「星空舞」を絶賛したのが、この日イベントに登壇した、「グルメエンターテイナー」として活動するフォーリンデブはっしー氏。
はっしー氏は「かんでいると甘みが増し、おかずを引き立ててくれる。それでいて主役で脇役でもいける美味しさ」だとコメント。また「お米ソムリエ」の資格を持つ氏によれば、新米の場合、水分が多く含まれるため、少なめに水を入れて炊くのが美味しく炊くコツだと解説。また炊き終わった後、ふたを開けて20~30秒おくことで、水分を飛ばしてより美味しくなるという。
今回「星空舞」が収穫された六本木ヒルズ内の飲食店舗では、11月19日(金)〜12月2日(木)の期間、鳥取県の食材を使用したコラボレーション企画も実施予定。「星空舞」は鳥取県公式サイト「とりねっと」から購入場所がわかるので、気になる人はチェックしてみると良いだろう。(https://www.pref.tottori.lg.jp/281049.htm)
今回のイベントでは、鳥取県の美味しい産品も紹介された。「板わかめ」(上写真・左)。日本海で収穫した天然わかめを、板状に並べて乾燥させたもの。細かく砕いてご飯に載せて食べると美味い。「福ノ誉 じゃことらっきょうの生ラー油」(上写真・右)。らっきょうとちりめんじゃこを豆板醤とコチュジャンで味つけした生ラー油。噛むごとにじゃこの旨味、らっきょうの香味が口の中に広がる。「ホタルイカの醤油漬け」(下写真)。日本海で獲れた大ぶりのホタルイカをこだわりの醤油だれに漬け込んだもの。都内では、新橋にあるアンテナショップ「とっとり・おかやま新橋館」でいずれも購入可能だ。
とっとり・おかやま新橋館
東京都港区新橋1-11-7 新橋センタープレイス1F/2F
HP:https://www.torioka.com/