木曜日, 7月 3, 2025

マンスリーアーカイブ 2月, 2021

一色萌のアイドル、色々。第 33回 「アイドルとインターネットの距離感」

こんにちは。プログレアイドル・XOXO EXTREME(キスアンドハグ エクストリーム。通称・キスエク)の一色萌(ひいろ・もえ)です。 あっという間に2月に入り、少しずつ暖かい日が増え、花粉症の皆さんの悲鳴があちこちで聞こえ始めました。 みなさま、いかがお過ごしでしょうか。 最近の私はというと、再度の緊急事態宣言でライブがいくつか中止になってしまった分、レッスンに励んで現体制で出来る曲を増やしつつ歌やダンスの基礎トレーニングに励む毎日です。 ここ最近で、何か変わったことをしいて挙げるとすれば、トークのお仕事をいただく機会が増えてきたように感じています。 もともと話すことは好きな反面あまり得意ではないので、いつも何かまずいことを言ってはいないかとドキドキしながらの出演になるのですが、以前から憧れていた方と引き合わせていただいたり、今まで触れたことのない世界のお話を聞くことができたりと、色とりどりのライトが照らすステージとはまた別の豊かな時間を過ごすことができるので、私はトークが好きです。 様々な機材や何人ものスタッフさんの手を借りないと成立しない音楽イベントと比べると、トークは少ない機材と人手でできる反面、お話だけで観客の皆さんに満足していただけるものを提供しなくてはいけないという独特の難しさがありますが、最近やっとその辺りも少し楽しめるようになってきたような気がします。 先日「ライター入門、校正入門、ずっと入門。」というイベントに出演させていただく機会がありました。 このイベントはライターさんと校正のプロの方にお話を伺い、そのお仕事に対する理解を深めるという趣旨のものですが、そんな文章を扱うプロの方の中に私がぽんと放り込まれる形で、誰よりも私自身が「なぜ?」と思いながらあの場に座っていたと思います。 アイドルとしてお声かけいただいて、アイドルさんとの中でお互いにキャラクターを探ったり探られたりしながら話題を広げていくタイプのトークイベントとは明らかに毛色が違い、イベント自体に「ライター・校正という職業への理解を深める」という明確な目的があるというのも新鮮で、お話の内容もイベントの形式としても大変勉強になりました。 ただ、文章にまつわることを生業としている方々と実際にお話ししたことで、自分の文章を読まれたら……と思うとキーボードを叩く手が心なしか強ばるようになりました。プレッシャーに弱い。。 しかしそんなことばかり言ってもいられないので、拙文ながら今回も、こうして文字を綴らせていただきたいと思います。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ アイドルの活動において、インターネット上での活動が重要になったのは今に始まったことではありません。 しかし目下の「新しい生活様式」において、その重要性は以前の比ではないほどに跳ね上がりました。 人によっては家族や友人よりも過ごす時間が長いと言えるほど濃密な、アイドルとファンの関係性を担保していたリアルイベントが以前のように開催できないとなると、ライブを活動の中心としていたアイドルにとってインターネット上での自己表現やSNSを通じたコミュニケーションは「サービス」や「おまけ」的な位置付けから、一気に「命綱」に変わりました。 ライブで歌って踊る代わりに写真や文章を載せ、握手会やチェキ会で言葉を交わす代わりにコメント返しをする。 SNSでの交流が苦手なタイプのアイドルさんにとってはなかなか辛い状況だと思いますが、今となってはSNSに「やってもいい、やらなくてもいい」という余地はほとんどなく、自己を表現する手段として「どれを使うか」という選択問題(※複数選択可)になったと感じています。 Twitter、Instagram、Facebook、LINE、TikTok、YouTube、SHOWROOM……サービス名を上げたらキリがありませんが、各々がよりのびのびと自己表現できる場所を探してとりあえず色々と試しているというのが、今の状況かなと思っています。 最近は、Clubhouseという音声SNSが大きな話題になっています。 私は登録していないので利用している方からの伝え聞きですが、誰かと誰かの音声チャットをラジオのように聞いたり、その会話に参加したりすることが可能なサービスのようです。 黎明期のmixiのように招待制でしか登録ができない仕組みである、また、そこで聞いた内容は他言無用であるなど、外からはその内情が見えにくいという点がさながら秘密の集会のようで、このサービスの大きな特色とも言えます。 私のTwitterタイムラインでも頻繁に、登録したよ、という報告をお見かけしました。 そうしてだんだん登録している人が増えてくると、いずれ「あなたはClubhouseやらないの?」と訊かれる時がくると思います。 まだそんな質問はされたことがないし、招待されてもいないけれど、自意識過剰と思われるかもしれないけれど。 あえてむなしい先回りをして答えるならば、現状では「ノー」です。 個人的にいま登録をしない一番の理由は「小学生の時から変えていない電話番号とアカウントが紐づいてしまうのが怖いから」ですが、いちアイドルとしての視点に立って考えてみると、あるサービスを使う・使わないという問題に関しては個人個人のスタンスが関わっているような気がします。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ それぞれのサービスに特徴があり、一長一短がありますが、私がアイドル一色萌として利用しているサービスは主にTwitterとInstagramです。 公式はTwitterだけというアイドルさんも少なくありませんが、最も多数派のサービスふたつ、といった具合でやや保守的なラインナップです。 私はアイドル活動を始める前にもTwitterを利用したことがあり、アイドルのTwitterをたくさん見てどんなものかということもあらかじめおおよそ分かっていたので、特に何の疑問も違和感もなく、与えられた公式アカウントを使い始めました。 自分がなりたいと思うアイドル像を壊さないように、また時にはそこに近づけるように、二十数年生きてきた「萌ちゃん」とアイドルの「萌氏」の間でバランスを取りながら写真や文章を日々更新しています。 ですが、そんな感じで次々と新しいサービスが話題になるたびに公式アカウントを与えられたらどうなるかなと考えてみると、きっと私には使いこなせないだろうなぁ、と思います。 私のようにあまり強いキャラクターがあるわけでなく、目の前の相手に合わせに行くタイプのコミュニケーションの取り方をする人間は、きっと多くのサービスに手を出しすぎるとそれぞれの特性を生かした投稿をしようと意気込みすぎて、なけなしの個性が死ぬだろうな、という想像が容易にできます。 つまるところ、どんなプラットフォームにも瞬時に適応して私なりの表現活動ができるというほど、まだ私の中での「一色萌」の練度は高くないため、無闇に手を広げると全てが中途半端になる可能性があるのです。 どんな場所でも胸を張って自分を表現することができると言えるような自信と勇気が持てたら、こんなことをずるずると考えなくても済むのでしょうが、今はまだその甲斐性は持ち合わせていないようです。 また、個人的にアイドルの発言・写真・創造物等のコンテンツはすべての応援する人に平等に提供されるべきだという持論のもと、誰かが見られない・もしくはうっかり見逃してしまう可能性の高いサービスはあまり気が進まない、という事情もあったりします。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 新しいサービスが登場して広がっていくのを目の当たりにすると、その流れに乗らないことは時代から取り残されるような、とても怖いことのように感じる瞬間があります。 自分自身が商品であるアイドルは、今まさに生きている時代の流れに敏感である必要があります。 その場その場での自分の選択や立ち居振る舞いが、そのままアイドルとしての自分の価値を左右しかねないからです。 実際に時代の流れに乗り遅れて後悔するパターンもないとはいえないので、新しいものには常にいち早く触れていたい!というのならば、まさに今が旬のS N Sを積極的に取り入れるべきでしょう。 しかし多くのものに手を出しすぎて、その子のもつ魅力やコンテンツが分散されて薄まってしまっているのを見ると、お節介を承知で勿体ないなぁという想いがよぎります。 そのサービスは自分に合っているかどうか。 あまり合わなさそうなら、少し様子を見てみる。 何となく流されてしまう前に、そうして少し立ち止まって考えてみるのもいいんじゃないかなと私は思います。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 私がインターネットに初めて触れた頃(10年前くらいでしょうか)、「前略プロフィール」や「個人ホムペ」がとても流行っていて、クラスの誰もが自分のホームページを持っていました。 好きな写真をバナー用に加工して、気に入ったフリー素材サイトをブックマークして、だんだんとHTMLタグを使いこなせるようになり、あの子もこの子も、いつの間にか凝ったデザインの「ホムペ」を自然と作ることができるようになっていきました。 今のSNSほど機能は充実していなかったし、コミュニティも狭く、自由度は低かったはずなのに、そこにはその人の全てが凝縮されているような気がして、訪問者数のカウントバナーのデザインや何気ないボタンの色合いから、何でも知っているような気分でいた友人の意外な一面が見える感覚が好きでした。 リアルタイムで今何しているのかを更新したり、写真ばかり載せているページがあったり、チャット機能で連絡を取ったり……今思うと、最近流行っている様々なSNSの集合体があの「ホムペ」だったような気がします。 今よりも好きなものとは距離が近くて、その他のものとは距離があった。 思い出補正が入っているという自覚はありますが、あの時は今よりも気楽にインターネットを楽しんでいたなぁ、と思い出すことがたまにあります。 たくさんの人々の努力によってサービスが増え、選択肢が増えた今、ひたすら網羅して受け手に回る使い方ではきっと疲れてしまいます。 過去や現状に固執しすぎず、周りの意見に流されすぎず、自分の目で見極めたちょうどいい距離感でインターネットと付き合っていきたいものです。 【プロフィール】 一色 萌(ひいろ もえ) ニックネーム:萌ちゃん、萌氏、誕生日:5月27日、出身:東京都、血液型:A型、趣味:アイドル研究、特技、アイドルについて話すこと WALLOP放送局「キスエクのギュッと!プログレッシヴ!」レギュラー出演中(2018.4〜) https://twitter.com/hiiro_moe https://twitter.com/xoxo_extreme https://www.youtube.com/channel/UCA7fn3DZFJGDmlxZZg8WQVA 【活動情報】 一色萌(ひいろもえ) デビュー7インチ・シングルレコード 「Hammer & Bikkle / TAXI」発売中 XOXO EXTREMEの一色萌が遂にソロデビュー!20年代のパブロック/パワーポップ/モダンポップを追求するNEWアイドルの誕生!佐藤優介Proによる「Hammer & Bikkle」とデフ・スクールの名曲「TAXI」を日本語詞でカバー。何と本家デフ・スクールがバックトラックを新録した奇跡の日英コラボによる7㌅シングル 価格:1,500円+税 レーベル:なりすレコード 品番:NRSP-789 詳細はこちら! https://upluslive.udo.jp/schedule/20201127.html Email : contact@twelve-notes.com 【グループプロフィール】 XOXO EXTREME(キス・アンド・ハグ・エクストリーム 通称:キスエク) 一色 萌・小嶋 りん・浅水るりの3名からなる、プログレッシヴ・ロック(略:プログレ)※をモチーフとした楽曲をパフォーマンスしているアイドル。 ※特徴として、曲調がよく変わる・曲が長い・変拍子が多い、といった点が挙げられる。 2017年に、発売したシングル「えれFunと”女子”TALK〜笑う夜には象来る〜」に対して(キング・クリムゾン「エレファント・トーク」オマージュ)元キング・クリムゾンのエイドリアン・ブリューがその動画に「I...

草津は進化しつづける温泉の聖地 温泉ランキング18年連続日本一の知られざる魅力とは

草津温泉といえば日本三名泉として知られており、観光地としての人気は衰え知らず。現地に足を運んでみると、街は活気にあふれており実に華やかだ。その魅力を探るべく現地に足を運んだ。 草津温泉の湧出量は毎分32,300リットルを誇り、自然湧出量日本一。また「泉質主義」をかかげており、pH2.0程度の酸性で万病に効く名湯として知られてきた。また温泉以外にも、歴史のある宿、食の名店なども軒を連ね、四季折々の自然を堪能できることから、多くの旅人を楽しませている。 そんな草津は現在、ライトアップや足湯、新しい入浴施設などもあり、また新しい話題の飲食店ができるなど、さらに進化を遂げているのだ。 共同湯や日帰り入浴施設は絶対入るべき 草津の街の中心にあり、シンボルとなるのが湯畑(ゆばたけ)だ。温泉の源泉を地表や木製の樋に掛け流し、湯温の調整を行い、温泉成分である湯の花の採取をするためのもの。硫黄が香り、煙が登る光景だけでも圧巻だが、特に凄いのは夜だ。 日が暮れるとライトアップが行われ、立ち上る湯気や湯桶が照らされて実に幻想的。これだけでも草津に来たかいがあるというものだろう。 また湯畑のそばにある「熱乃湯」では、草津温泉の名物、湯もみショーを見ることができる。湯もみとは、もともと熱いお湯を冷ますために板を入れて湯をかきまぜ、温度を下げるというもの。もむことでお湯をやわらかくすることにもなるという。 現在ではほぼ見られなくなった湯もみを、このショーで観ることができる。「草津節」と「草津湯もみ唄」が流れる中、女性の踊り子たちが湯もみを行う貴重な様子を観ることができる。 もしも宿のチェックインまで時間があるなら、湯畑のすぐそばにある日帰り入浴施設「御座之湯」や共同浴場「白旗乃湯」もおすすめだ。 「御座之湯」は6年前にオープンしたばかりの施設で、湯畑と万代の二つの源泉を楽しめる。浴衣、竹かご、下駄がセットになった外出用浴衣レンタルサービスがあり、草津の街を浴衣でぶらりと散歩することもできる。 「白旗乃湯」のは無料共同浴場で、観光客だけではなく地元の人も多く訪れる。源頼朝が建久四年(1193年)に発見したと伝えられる白旗源泉を引いており、草津の中でも名湯として誉れ高い。質素な拵えだが、天井が高く湯気の立ち込める風情は格別だ。 23時まで営業していて、レトロな建物の薄明かりの中で入ると、草津の歴史に浸かっているような気持ちにしてくれる。 ちなみに草津には、観光客が無料で利用できる共同浴場として、千代の湯、地蔵の湯があり、いずれも風情とともに名湯を楽しむことができる。千代の湯は湯畑源泉、地蔵の湯は地蔵源泉で、異なる泉質となっているため、その違いを比べてみるのも良いだろう。 四季折々の風景を楽しめる超巨大露天風呂 草津温泉の素晴らしいところの一つに、街から歩いてすぐのところに、雄大な自然があること。街の中心街から西の河原通りをぬけていくと、上信越高原国立公園の特別地域にあたる西の河原公園に到着する。 雪深いのだが、温泉が湧き出し湯気が立ち上っており、たしかに地獄の賽の河原のようである一方、雪とあいまって幻想的な光景になっている。 公園内には草津穴守稲荷神社や、鬼の茶釜碑、鬼の相撲場碑、そして奥には西の河原露天風呂がある。草津最大の露天風呂で、とにかく大きい。面積は男女合わせると500平方メートルもあり、雪の夜ともなると露天風呂の奥が見えず、遭難しそうなほど。 いまなら雪景色、春なら新緑、秋なら紅葉と四季折々の風景を、湯に浸かりながらゆっくりと楽しむことができる。 西の河原公園に向かう西の河原通りには、他の温泉地では見られないモダンな店がいくつもあり、観光だけではなくショッピングも楽しめる。また一本入れば居酒屋やスナックなどもあり、昔ながらの風情を楽しみたい人は、夜に訪れてみるのも一興だ。 草津温泉大東舘はビュッフェが美味い 今回宿泊したのは湯畑の源泉が楽しめる草津温泉大東舘。同旅館は、草津温泉の開発に関わった老舗で、湯畑源泉から専用パイプでお湯を引いている数少ない宿の1つ。湯畑の目の前にあるという立地や、ペットとの宿泊(専用フロア及び専用温泉あり)、ワーケーションスペースの設置、無料貸色浴衣コーナーの充実など、多くのサービスで人気の宿だ。 宿泊した部屋からは湯畑が見えるだけではなく、ゆったりとした造りの和室で、心からくつろぐことができた。 また「草津温泉大東舘」の食事はビュッフェ・すき焼きやしゃぶしゃぶをメインとしたコースがあり、今回はビュッフェを選択。地元の食材、料理を使ったメニューも多く、お切り込みやこんにゃくの刺し身、また揚げたての舞茸天などが提供されている。 また和洋のバランスがよく、ステーキやすき焼きなどの肉が上質なほか、小技の効いた料理がそろい、ついつい食べすぎてしまった。 ちなみに朝のビュッフェでも、中華風のおかゆや、目の前で作りたてを出してくれるフレンチトーストなど、他所にはない美味しいものが揃っている(個人的にはよく煮込まれたお切り込みが、朝も夜も食べられるのが最高!)。 草津は夜の街も楽しい 草津の夜に、ちょっと小腹が空いたという方は、ぜひとも夜の街にぶらっと出かけてみてもらいたい。温泉街のなかに風情のある焼肉屋、ラーメン屋、居酒屋などいくつも見つけることができるだろう。 この日入ってみたのは「おかめ本店」。草津の地元の人々からも愛される居酒屋だ。一見メニューは地味だが、かんぱちのかぶと焼きや、六合村のお豆腐、おぼろ豆腐などを頼んでみると、これが美味い。また居酒屋にもかかわらず、お通し代を取らないので、お会計は想像するより安くなる。 お酒を飲みながら、地元の人の話に耳を傾けているでも楽しいお店だ。おかみさんの似顔絵らしきだるまも愛らしい。 ちなみに草津で意外にも手に入りにくいのが湯の花だ。湯の花は源泉から採取した温泉の不溶性成分を固めたもので、天然由来の入浴剤だ。この湯の花が意外にも売っておらず、西の河原通りにある「さくらい」で販売していたのでようやく購入。これを自宅の風呂に溶かし込めば、草津の思い出にひたることができる。 草津温泉は、その温泉が素晴らしいのはもとより、歩いてよし食べてよし、どれだけいても楽しめる温泉街だ。今回は冬だったが、新緑の春も、紅葉の秋も楽しめることは間違いない。最近では温泉プリンなどの新名物も誕生しており、定期的に訪れてみたい場所だった。 <草津温泉ポータルサイト 湯LOVE草津> https://www.kusatsu-onsen.ne.jp/

冷凍食パンを最高美味しく焼き上げるオーブントースター アレンジトースト、焼き芋、スイーツも簡単

緊急事態宣言により、再びリモートワークに戻る人々も増えており、自宅で過ごす時間をいかに良いものにするのかが重要になっている。中でも多くの関心を集めているのが食であり、食材やそれを調理する家電も、これまでにはない様々なものが登場している。 今回紹介したいのは、パナソニックの新製品オーブントースター「ビストロ」NT-D700(2021年2月1日発売)。これは20年ぶりのフルモデルチェンジとなるフラッグシップモデルで、トースターとしてこれまでにはない実力を備えているからだ。 実際、デザインだけ見てもミニマルで上品なブラックのボディ。どんなキッチンにも合う一方で、置くことでキッチンに良いニュアンスを加えてくれることも間違いない。だが、やはり評価したいのはその機能。 「遠近トリプルヒーター×インテリジェント制御」により、冷凍状況に合わせて温度や加熱時間を自動調整することが可能なのだ。そう聞くとなにやら難しいが、シンプルに言えば厚焼きトーストが最高に美味しく焼き上げることができるということ。 高級生食パンブームを背景に、パナソニック社の調査によれば、食パンを冷凍保存をする人が増加。 20~60代の男女500人を対象としたアンケートでは、72%もの人が食パンを冷凍保存した経験があり、「普段喫食するパンの厚さ」について51.0%の人が4枚、5枚切の厚切りにしており、34.8%の人が「買ってきたときの包装のまま、冷凍している」と回答した。 そして厚切りの冷凍食パンを、従来のオーブントースターで焼こうとしても「焦がしてしまった」「中が冷たいままだった」といった失敗も増えている。そんな時代背景を元に進化したのが「ビストロ」NT-D700。厚切り、冷凍のパンだけではなく、薄切り、常温、冷凍保存したパンなど、さまざまな食パンを最適に焼くことができるのだ。 実際にこの機種で焼き上げられたトーストを試食してみると、中がしっとりふんわりとした焼きたて具合。正直言われなければ、冷凍されていたパンとは気づかなかったかもしれない。 またこのビストロの優れているのは、圧倒的な使いやすさ。つまみを回していくだけで、焼きたいものを好きな焼き加減にできる。一度プログラムをセットしてしまえば、あとは自動で焼き上げてくれる。インテリジェント制御だけで7200通りの個別プログラムが用意されていると聞けば、その凄さが想像できるだろう。 「ビストロ」NT-D700が活躍するのはもちろん食パン以外でも。こんな寒い時期に嬉しいのが「焼きいも」を作れるところ。「焼きいもモード」で加熱することで、通常のオーブンレンジな1時間ほどかかるのだが、数十分程度で作ることができる。 また、SNSで人気のビジュアル面にこだわった「アレンジトースト」や、菓子パン、カップケーキ、チーズケーキといったスイーツ、グラタンやピザなどの調理も可能だ。 いままでキッチンでもサブ的なポジションだったオーブントースターだが、「ビストロ」NT-D700ほどの機能があればメインを張ることもできるかも。気になる人はぜひともチェックを。

衣類除菌は家電で手軽にできる パナソニック開催「衣類の除菌ケアセミナー」レポート

新型コロナウィルスの流行により、除菌についての関心はかつてないほどに高まっている。一方、真冬の現在、空気が乾燥しておりさまざまなウィルスが活性化しており、このタイミングで除菌について知っておくことは重要だ。 そんな中、パナソニックが新しい生活様式における「衣類の除菌ケアセミナー」を開催、その内容をお伝えしたい。 パナソニックの調査によれば、コロナ禍の中、人々の衣類の手入れについての意識は大きく変化を遂げており、「外出先から帰宅時に衣類の衛生面が気になるか?」という質問には8割が『気になる』と回答している。 同調査によれば新しい生活様式のもと『帰宅後、すぐに着替えるようになった』『1度使用した衣類は洗濯するようになった』『タオルをこまめに換えるようになった』という人々の行動が増えており、また衛生面では「アウター類」「マスク」についての衛生面が気になるようになっているという。 そんな調査結果から、セミナーでは同社の洗濯機と衣類スチーマーでの手軽な除菌方法を提案。 筆者が気になったのは、衣類スチーマーによる除菌効果だ。スチームの熱による除菌効果を狙うもので、たとえばコットン素材に対しては99%の除菌が可能だという。 パナソニックの人気衣類スチーマー「NI-FS760」は、電源をオンにしてからわずか約23秒で使用でき、帰宅後や気づいた時に手軽に除菌を行うことができる。 実際に使用して驚いたのは、ヘッドをどの方向に傾けてもスチームが噴射し、衣類に蒸気をあてることができるところ。筆者が現在使用しているものは傾けるとうまく出ないため、衣類の部分によってはハンガーの方向や自分の姿勢を変える必要がある。これをせずに済むのは非常に便利だ。 コートなどの丈の長いものだと屈んでスチームをかけていたので、これは便利。アイロンがけは一手間かかるが、スチーマーならお手軽。さらにこのような小技がきいているのだから、なるべく頻繁にそして手軽に衣類の除菌をしたいというニーズには、充分応えられるだろう。 また布マスクにも使用ができる。除菌効果はもちろん、高温のスチームは脱臭効果もあるので、匂いが気になりやすい布マスクにはうってつけだ。 衣類除菌で本命となる家電といえばやはり洗濯機だろう。 セミナーで実演に遣われたのは、昨年発売され人気を集めているななめドラム洗濯乾燥機「NA-VX900BL/R」。液体洗剤・柔軟剤自動投入といった便利機能だけではなく、除菌機能も備わっている。 たとえば「2度洗いモード」では、予洗いで汚れを乖離させることで洗浄力をアップしている。「おまかせモード」と「2度洗い」モード、それぞれで洗濯した衣類の汚れや汚れ移りをくらべると大きな差ができていた。 ドラム型洗濯機は水使用量が少なくて済むというメリットがある反面、汚れ移りしやすい弱点があったが、この機能を使えばそれが避けられる。 そしてこの洗濯機にはそのものズバリな「除菌・消臭コース」もある。アンモニアをつけたタオルをいれて動かしてみると、たしかにアンモニアの刺激臭が消えていることには驚かされた。また温水で洗浄する「約60℃おまかせコース」もあり、こちらは乳幼児の衣類などの洗濯にはうってつけだ。 このコースでは、パナソニック製品ではおなじみのナノイーXを利用しており(ナノイーXは水から生成されるイオンで、花粉やカビやにおいを抑制する効果がある)、除菌・消臭コース(容量:1 kgまで)は約35分間、ナノイーXを衣類に対して放出。このコースは、皮革製品や形くずれしやすいものなど、水洗いできないものの除菌、消臭が可能で、布製品全般に使用できる。 同洗濯機のヒートポンプ乾燥による除菌の効果も期待できる他、月1回のお手入れのタイミングをお知らせしてくれる「槽洗浄サイン」や、窓パッキングが抗菌仕様になっている点も注目したい。 家で眠っているスチーマーやアイロン、それにふだんは使っていなかった洗濯機の機能など、これを気に見直してみてはいかがだろう。実は手元にあるものが意外な除菌機能を持っているかも知れない。
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