孤独のグルメ掲載店が「もう来るな」 “アームロック店”から悲鳴

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孤独のグルメ Season3 DVD-BOX
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テレビ東京系でドラマ化された漫画『孤独のグルメ』(原作・久住昌之、作画・谷口ジロー)。今年夏期の放送ではやくもシーズン3と安定した人気を誇っている。叙情派グルメ作品で、実在する飲食店をモチーフにした店が登場、とりあげられたところには、孤独のグルメファンが多く訪れている。

しかし「頼むからもう『孤独のグルメ』ファンは来ないでくれ」という店もある。それは漫画の「東京都板橋区大山町のハンバーグ・ランチ」の回に登場する、洋食屋とおぼしき店だ。

同回の内容はこうだ。主人公が洋食屋で食事をしていると、店主がアジア系のアルバイトを怒鳴りちらしている。それを諌めたところ、トラブルに発展する。店主につかみかかられた主人公はいなしてプロレス技「アームロック」を決めるというもの

「あの話に出てくるの店はうちだと、ネット上では広まっていますからねえ。去年ぐらいには孤独のグルメファンとおぼしき連中が、うちの店員にアームロックをかけようと虎視眈々と狙っているという(苦笑)」(同チェーン元関係者)

たしかに外国人の店員にきびしい店長がいた店もあると、この人物は指摘する。

「しかし、今ではここまでの店はありません。ただファンとおぼしき人たちが『外人店員に厳しくすんなよ』『今日は怒鳴らねーのか』『あんまり酷いことしてると承知しないよ』などと、ニヤニヤしながら言われたことがありますね。僕自身もあの作品のファンなんですが、そんな酷い連中がいるとは思いませんでしたよ」(同前)

さすがにアームロックを掛けられたという事例はないようだが、「意外に店内おだやかじゃね? ああ、あれできっと懲りたんだよ」なんてヒソヒソ言われることもあるという。人気作品なだけに、その影響はあまりに大きかったようだ。

文/播磨徹