【中国】3500個のスイカ、何者かに一晩で割られる 被害者のおばあさん「絶対に許せない」

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中国複数のメディアで報じられた。画像は貼貼より。
中国複数のメディアで報じられた。画像は貼貼より。

中国の河北省保定市清苑県で起きた卑劣な犯罪に、中国全土から怒りの声があがっている。5月24日の未明、スイカ畑が荒らされ、一晩で約3500個のスイカが割られたのだ。畑の大きさは4.5エーカー、東京ドームの40%ほどであり、かなりの広さだ。

■ハロウィンのカボチャのようにされたスイカも

被害現場を訪れた記者によれば、スイカはまさに食べごろで赤く熟しているさなか、割られたスイカの芳香が遠くからも香ってきたという。スイカは棒のようなもので割られていたり、鎌のような鋭利な刃物で切り裂かれていたという。なかにはハロウィンのカボチャのように、顔のような細工がされたものもあった。

悲壮な表情の被害者と割られたスイカ。絶対に許せない。
悲壮な表情の被害者と割られたスイカ。絶対に許せない。

■短時間でどのように割ったかは不明

この畑を持つ農家の妻が、事件前日の夜8時頃に見回った際には異常がなく、明朝4時頃畑に出た際に犯行に気づいたという。割られたスイカの数は約3500個、いずれも一つ約6キロほどのサイズに育っていたという。被害総額は推定5万元。

■犯人はスイカ割りに熟練か

村人によれば被害にあった農家一家は、いずれも正直な人柄で村民たちからも好かれており、またギャンブルなどの素行不良もなく、トラブルに巻きこまれた原因が見当たらないという。また高校生の長女、中学生の次女、小学生の男の子がいるため、この卑劣な犯行により、子どもたちの進学問題に影響も出る可能性があると見られている。

また犯行は複数人の愉快犯によるものだと見られているが、短時間に音もなく割ったことから、スイカを割るといった行為に熟練したものの仕業との指摘もある。現在、警察が調査を続けている。

文/鷹村優