サザエさん一家の資産、1億4000万円超えだった 東急田園都市線・桜新町駅周辺に250平方メートルの土地を保有、終活専門誌が試算

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産経新聞出版『終活読本 ソナエ』2015年冬号。
産経新聞出版『終活読本 ソナエ』2015年冬号。
われわれ庶民のアイコン漫画「サザエさん」(長谷川町子)、その一家の暮らしぶりは庶民派でも、資産だけみれば実はかなりの資産家だったということが判明。産経新聞出版の雑誌『終活読本 ソナエ』が、その資産価値を計算、終活中のおとしよりに衝撃を与えている。

■磯野家は世田谷区に1坪240万円、250平方メートルの土地を保有

『ソナエ』の2015年冬号に掲載されたのが、特集記事内「波平の死は『サザエさん』終了の危機!? どうする磯野家不動産の分割問題」。相続と不動産についての具体例として、産経グループ内の人気番組である「サザエさん」を実例にして分析している。

「磯野家の敷地面積をインターネット上の情報をもとに計算してみると250平方メートルもあった。意外と広い(図2)。相続税の評価額は1億2353万5000円になる。ちなみに東急田園都市線桜新町駅周辺の売り地をみてみると、1坪240万円程度。」(78頁)

同誌はこの土地をふくめ、波平の個人資産総額を1億4157万3000円と見積もっている。うち不動産が89.4%で、金融資産が10.1%、耐久消費財0.4%、ゴルフ会員権など0.1%と見積もっている。産経グループ内とはいえ、じつにシビアな分析!

■波平、フネ死去の場合の相続税は?

また文章内には「マスオ、タラオは法定相続人ではない」、またもしもとして「波平が2015年1月1日に遺言を残さず死去ーー。ここから、磯野家の相続をめぐる慌ただしい日がはじまる」「フネが死亡したときの相続税は各72万8000円」など、故・長谷川町子先生が聞いたらひっくり返るようなシビアの文言が並ぶのだ。

とはいえ、多くの人にとってやってくるのがこの相続問題であり、『ソナエ』誌のわかりやすくかつエキサイティングな試算記事は秀逸。誰にでも興味深く読める内容なので、自分に関係がありそうな人はどうぞご一読を。

文/原田大